アモーダル・サスペンション―飛びかう光のメッセージ
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リサーチ

「アモーダル・サスペンション」は、人々がやりとりする電子メッセージを視覚化することによって公共スペースを変容させるハイブリッドなプロジェクトです。これはラファエル・ロサノ=ヘメルが開発した「リレーショナル・アーキテクチャー(関係性の建築)」シリーズの8作目となるもので、自己表現とアンチ・モジュラリティ(モジュール化に抵抗する動き)を表現するためのコネクティヴ(連結的)なプラットフォームの創造を試みるものです。

このようなプロジェクトは、それが実現される以前に行なわれた数多くの作品やプロジェクトの影響を受けているともいえます。下記に述べるのは、ジェニファー・ローリンがリサーチし編纂したアートとテクノロジーに関連する参考資料に注釈をつけたものです。簡潔にするため、多くの場合多くの作品の中から1つだけ例として選んでいます。もしプロジェクトを追加、または下記情報を訂正したい場合は jennifer@amodal.net に連絡して下さい。しかしこのリストは全部を網羅するものではなく、個人的なのものであることをご了承ください。

コンテンツ:

信号、通信、テレプレゼンス
- 方法

- アート・プロジェクト
インタラクティヴ・パブリック・アート
- インターネットあるいはネットワーク・インターフェイス
- ローカル・インターフェイス
- 携帯電話インターフェイス
- GPSインターフェイス
インタラクティブではないパブリック・アート

- ライト(光)・ベースのもの
- プロジェクション・ベースのもの
- その他
スカイ・アート

ホタル

- 一般情報
- フェスティバル
- イニシアティヴ
- アート
リソース


信号、通信、テレプレゼンス

現在、世界では様々な形の通信が行われている。ここでは通信の発達と信号のシステムを歴史的に考察する。このシステムの多くは軍事的作戦行動のための通信として開発された。これらの方法や技術が、アートの世界に及ぼした影響についても言及する。こうした多くのプロジェクトは遠距離通信(テレコミュニケーション)による情報交換に関係している。使用されるシステムは、ASCII、バイナリ・コード、光ファイバー、受光素子とモデムである。情報交換に関連し、別の形態のデータへの変換方法を利用しているアート作品を下記に挙げる。

方法

速報:
信号の最も古い形はメッセージを持って走る人間であった。(たとえば、紀元前490年フェイディピデスはマラトンの戦いで勝利したことをアテネに知らせた。このマラトンという地名から、走るレースをマラソンと呼ぶようになった。)

動物
いつの時代にも馬、犬、鳩はメッセージや信号を運ぶために利用された。

トランペット:
兵隊たちは山頂で(範囲は限られていたが)互いに通信を行なった。

アイネイアス:
紀元前350年古代ギリシャで最初の同期電信
古代ギリシャの有名な作家で軍事戦略に関する作品を書いた。アイネイアスは火の信号と水の流れを使って同期通信を行った。\


煙の信号:
煙の信号は、音では伝わりにくい遠くにいる人と通信するために何世紀にもわたって利用されてきた。煙の信号には相対的に標準となるコードがなかったので、極秘でなければ、コードは味方と敵の両方に伝えられた。(煙の一吹きは注意、二吹きはすべて良し、三吹きは危険、援助を頼む、等々。(ウィリアム・トムキンズによる)


光と煙:
ローマ軍は着色した光と煙を信号塔から発信した。ギリシャ人は火の信号を使い、英国人は信号灯を使った。


航海信号の灯台:
http://www.hugall.fsnet.co.uk/stemoptics/lihist.htm
灯台は夜間の船の航海を助けるために建造された。記録に残る最古の灯台は紀元前299年にアレキサンドリアのファラオ(王様)たちのために建てられた。それ以来様々な火が使われてきた。火、油、電力、それから反射光、屈折光、反射屈折光学系などの進歩した光学系システムである。


手まね(身ぶり)ことば:
もう1つの通信の形が手まね(身ぶり)言葉である。コロンブスのような探検家の日誌によると、原住民のインディアンは考えを伝えるのに基本的な手話を使っていた。この手まね言葉の形態は、構成要素が明確、基本的、論理的であって正しく考えを説明しているため、話し方や文化を超えて世界で容易に学習された。(ウィリアム・トムキンズによる)
米国の手話に関しては、以下のサイトを参照。 http://www.masterstech-home.com/ASLDict.html

手旗信号システム:
http://www.anbg.gov.au/flags/signal-flags.html
手旗信号システムでは、腕を伸ばした状態で旗を特定のパターンで振り、アルファベットの各文字を表わす。旗は通常四角で、対角線で赤と黄色に分かれ、上部に赤を使う。通信のために手旗を使う実例については「国際航海手旗(International Marine Signal Flags)」にリンクすること。

クロード・シャップとルネ・シャップ
シャップ・オプティカル・テレグラフ(フランス ブルロン市、1791年)
シャップ兄弟はブルロンにある城からパースにある家へメッセージを送った。距離は10マイル離れており、4分かかった。

レター・テレグラフ:
ジョージ・マーレイ卿は目で見ることによって伝える方法を1796年に発明した。

モールス信号:
電信のモールス信号は米国のサミュエル・フィンレイ・ブリーズ・モールスによって1840年代に発明された。「モールス信号」は長いパルスと短いパルスを使ってアルファベットの文字を表わす簡単な方法である。長短のパルスは交換技師が電信キーを使って電気信号に翻訳し、それを遠くにある受信機を使って熟練した交換技師がアルファベットの文字に訳し直す。

電報:
クリミア戦争(1855年)で初めて電報が戦争状態の中で使われた。

トーマス・エジソン:
記録サイフォン、 1874年
エジソンはこの記録サイフォンを1874年に発明した。サイフォンは海底ケーブルから受信、それを紙片に線描きで表した。

ニコラ・テスラ
テスラ・コイル、1891年
1891年にテスラはテスラ・コイルを発明したが、それは無線技術で使われる電流を変える誘導コイルである。その他の発明もしたが、彼は無線技術の先駆者であった。
太陽写真機(ヘリオグラフ):
定義:名詞(HELIO+GRAPH)ギリシャ語でsun writerの意味。遠くの場所に鏡による太陽の反射光線をモールス信号で送る装置である。太陽写真機が使われた最初の事例はボーア戦争(1899−1902年)でのドゥ・ヴィット将軍によるものである。
無線と電話システム:
第一次世界大戦で、軍隊が長波の無線システムを使用した。

シグナリング・ディスクとシャッター:
これらの方法は1915年に発明され、ペリスコープ(潜望鏡)を使って読むことが出来た。

フライト・コミュニケーション:
(ロジャー・モラ著『航空灯と電子ナビゲーション機器の発達』から引用)
「夜間のナビゲーションの発達は、戸外のかがり火に始まり、パイロットを援護する人工の光の合図に発展していった。この合図の閃光は連続して光り、固定されたタワーの光が次の広がりに誘導し、前にあったタワーにも光を1つ放つので空中に道路が出来上がる。正確に言うと、500ワットの回転するサーチライトが地上と平行して光線を放ちパイロットを誘導するが、その間別のサーチライトが空中に光を放って的確な道筋を教える。」
リンドバーグ・ビーコン
米国カリフォルニア州ロサンゼルス、1928年
光の遠隔操作作動装置の最古の例の1つはロサンゼルスのリンドバーグ・ビーコンであり、1928年にクーリッジ大統領がホワイトハウスで自分の机の上にある電信ボタンを押して初めて起動し点灯した。
ヴァネヴァー・ブッシュ
「私たちが考えるかもしれないようノ(As We May Think)」1945年
http://telematic.walkerart.org/timeline/index.html
人類の膨大な知識を貯えるためのブッシュの解決法がMemexだった。この機械は「思索する人とわれわれの知識の総体との新しい関係に対する要求」に応えるためのものだった。
アート・プロジェクト

ラズロ・モホリ=ナギ
「電話絵画」1922
モホリ=ナギは5枚の絵画を工場に注文して制作した。絵の中に描かれるものは電話で伝えられた。

E.A.T. - 芸術と技術の実験
「テレックス:Q&A」, ニューヨーク、ストックホルム、アーメダバード、東京、1971年
4つのテレックス端末がニューヨーク、ストックホルム、アーメダバード、東京に設置された。4つの国の一般の人々の間で、質問とそれぞれの国の参加者への回答がやりとりされた。

ソル・ルウィット
「5つのモジュールに基づくキューブ構造体」 1971−1974年
ソル・ルウィットは単純で一般的なモジュールやシステムを使って操作の繰り返しやシリアル処理を探索する。彼の作品は「インストラクション(使用説明)」の概念をアートの形態として完成させた。

デニス・オッペンハイム
「2ステージ・トランスファー・ドローイング」 1971-1972年
オッペンハイムは彼の息子の背中にドローイングを描き、それを壁につけて転写した。この作品は身体を通しての転移とコミュニケーションを探求するものである。

キット・ギャロウエイとシェリー・ラビノヴィッツ
「衛星アート・プロジェクト77」 1975−1977年
このプロジェクトはテレコラボレーションによるアート作品の最初の例で、距離的に離れているアーティストたちがビデオ・トランスミッションを利用することで一緒にパフォーマンスが出来るようになった。

キット・ギャロウエイとシェリー・ラビノヴィッツ
「HOLE-IN-SPACE」 米国ニューヨークおよびロサンゼルス、1980年
ニューヨークのリンカーンセンター劇場の傍を歩いている人たちとロサンゼルスのブロードウエイ・デパートにいる人たちが大きなビデオスクリーンを通してライブでお互いに接続された。この種のパブリック・コミュニケーション・スカルプチャーとしては初めてのものだった。
ジョセフ・コスース
「It Was it No.4」 1986年
白いネオンのテキストに青いネオンの線で、「同じ内容を二度記述する / それはそれであった」がジグムンド・フロイトの「日常生活の精神病理学」のテキストの上に現れる。

エデュアルド・カック
「Ornitorrinco」 シカゴ、1989年
エデュアルド・カックとエド・ベネットによるテレロボットOrnitorrincoは、芸術的テレオペレーションの豊富なフィールドとの初めての接触だった。

Xスペース
「Winke, Winke: メッセージ・トランスミッション」 オーストリア、1993年
Winke, Winkeを使って参加者は、アクセス端末とインターネット接続でロボットにメッセージを送ることができ、そのロボットはメッセージを国際手旗信号システムの信号に変換する。
ラファエル・ロサノ=ヘメルとウィル・バウアー
「ザ・トレース(痕跡)」 マドリッド、1995年
ふたりの遠く離れた参加者が、交差する光線で構築された同じテレマティックのスペースを共有するインスタレーション。
ナタリー・ジェレミジェンコ
「ライブワイヤー:リアルタイム3Dイーサネット・トラフィック・インディケーター」 米国カリフォルニア州ゼロックス・パーク、1995年
ぶらさがっているワイヤーがネットワーク上のパケットの数を視覚的に表すために使われている。トラフィックの量がワイヤーの振動回数を制御する。

竏苡r雄
「映像装置としてのピアノ 1995年
体験者がピアノの前に座り鍵盤を押すイメージの流れに介入することで、イメージがあらたに飛翔しはじめる。結果として、このインタラクティヴ・インスタレーションは2つの異なる美学、すなわちデジタルメディアとそうでないもの―音(単純なメロディー)、映像、メカニカルなオブジェ(ピアノ)―とを合成する。
ン・ゴールドバーグ、ジョゼフ・サンタロマナ
「テレガーデン」 米国南カリフォルニア大学、1995年
インターネットを通して、参加者にリモートで庭を観察し、育成させるテレロボティック・インスタレーション。
セリス・ウィン・エヴァン
「あなたの欲望を現実に」 イタリア ローマ、1996年
花火のテキストが点火ディスプレイされ、本来の意味を歪めながら変化していく。

ノウボティック・リサーチ
「アノニマス・ムタリング(匿名のつぶやき)」 オーストリア グラーツ、1996−1997年
ネット上のデータと音・光の変形がリアルタイムで交差される。
ヴィト・アコンチ
「シティ・オブ・テキスト」 ニューヨークタイムズ紙のページ、1997年
アコンチは、コンピュータと電子メールが「書くこと」を再導入、改訂、活性化すると考えて、テキストを操作してビルの中へ入り込ませる。
藤幡正樹
「ナズル・アファー: 遠く離れた出来事と挨拶」
ドイツZKM、視覚メディア研究所、NTTインターコミュニケーション・センター、1998年

遠くにいる参加者はトラックボールとマイクロフォンを使ってヴァーチャルな環境で出会い通信する。参加者の場所や方位のデータは同時に交換される。
ミシャ・クバル
「スペース-スピーチ-スピード 1998年
モザイク処理をした無数の小さな鏡で覆われた大きな球体が暗くした部屋の中で回転する。「スペース-スピーチ-スピード」を現す文字が球体の凸面に映し出されると、それは壊れて断片になって部屋の壁に映り、判読できない意味を形成する。
シュタットヴェルクシュタット
「リンツの眺望:クリッカブル・パブリック・スペース オーストリア リンツ、1998年
リンツを拠点とするグループ、シュタットヴェルクシュタットによる「Clickspace98」は3つのモジュール・プロジェクトで、リンツ市内の様々な建物の中で光、音、メッセージを表示した。

ジャーメイン・コー
「祈り」, カナダ オンタリオ州オタワ、1999年
コンピュータがキー打ちをモールス信号の煙に変換してビルの通気孔から出す
インスティテュート・フォー・アプライド・オートノミー
「グラフィティライター」, 米国、2000年
「グラフィティライターは遠隔操作の分野のプラグラム制御可能のロボットである。毎時15キロメーターの割合で地面に帯状のテキストを書くため、スプレー缶をずらりと並べて使用する」

アンジー・ウォーラー
「Clip.fm」2001年
ユーザは携帯電話からアイコンや多肢選択メニューなどの既成のアニメーションを使ってナレーションを作ったり難しい話題を表現したりできる。
ゴラン・レヴィン
「ダイアルトーンズ(テレシンフォニー)」オーストリア リンツ、2001年
観客の携帯電話のダイアル音や呼び出し音を緻密な計算のもとに鳴らして、音を総合的に作った大規模なコンサート。

ゴラン・レヴィン
「アルファベット組み立てマシーン」 オンライン、2002年
「インタラクティヴなオンライン上の作品。自分自身の想像した文明の文字・書法システムを作り出すことができる。」

ゴラン・レヴィン
「件名:マーク&ノイズと声の隠された世界」 オーストリア リンツ、2002年
インタラクティヴなオーディオ・ヴィジュアル・インスタレーション。または、増大された現実・話すことを視覚化するシステム。中心となるテーマは、話すこととそれを伝えるはかないメディアとの魔法のような関係。
セシル・バビオレ
「Circulez yユa rien a voir」 パリおよびベルリン
「一種の監視システムで、プロジェクション・スペースの前での観客の動きから映像や音が生まれる。動きはキャプチャーされ、絵の模様や音の抑揚に変換される。」

佐藤琢也
「Improbable Phones(あってもいいはず電話)」
携帯電話でユーザが、文字や像を3次元で変化させることができる。
ソーマカズオ
「Improbable Phones(あってもいいはず電話)」
ネットワークに接続している携帯電話で、ユーザが、インタラクティヴで複数のユーザが操作するアニメーションを使用することができる。

ソウルメイツ・グラフィカ
「Improbable Phones(あってもいいはず電話)」
ユーザが音のトラックをスクラッチしたり、ミックスできるような携帯電話のインターフェイスをデザインした。
クシュシトフ・ウディチコ
「ザ・マウスピース」
猿ぐつわのように、装着する人の口を覆う器具。小さいビデオ・モニターと拡声器が器具の中央、ちょうどユーザの口の前についている。実際に話すことの代わりに、このモニターとスピーカーが、事前に録音・編集され、電子的に完成され、すばやく検索された陳述、質問、答え、物語などを放送する。
フィー・プラムリー(プロデューサー)
「電話帳.com(the-phone-book.com)」
新世代WAP携帯電話のユーザが世界中で短編小説にアクセスすることができる作品。

ジョーン・リードとクラウディア・ウェスターマン
「ゾーン_01」 ドイツ
コミュニケーションのプロセスをシミュレーションし、それら
を音に変換する。
イアイン・モット, マーク・ラジュースキー
「集められた声」 オランダ アイントホーヴェン、2003年
コンピュータがついていて、コンピュータは中心ファイルとデータベース・サーバにネットワークされている。観客にインターコムに向かって話したり、音を出したり、歌ったりするように促す表示がある。彼らの声は保管され翻訳され、以前に蓄積された声と共にプレイバックされる。


インタラクティヴ・パブリック・アート

インターネットあるいはネットワークのインターフェイス

クリスティアン・メラー、ヨアヒム・ザウター
「ネットワークド・スキン」 オーストリア リンツ、1994年
クリスティアン・メラーとヨアヒム・ザウターが1994年にアルス・エレクトロニカ・センターに提案した「ネットワークド・スキン」プロジェクトは、センターのファサードを世界につながるインターフェイスへと大きく変化させるように設計されている。

ETV ハッカーズ, デルフト工科大学
"The World's Largest Tetris Game", Faculty Building of Electrical Engineering, Delft U of T, Netherlands, 1995
世界中の人が簡単なテルネットセッションを使うことによってテトリスゲームをすることができる。オランダ西部の人たちは誰でも、建物の上での進行状態を見ることができた。同時にETVのテレコム学生クラブはGSMの電話とラップトップを使って10秒ごとに絵をウェブ上に載せることが出来た。

藤幡正樹
「ライト・オン・ザ・ネット」 日本 岐阜ソフトピアセンター、大垣、1996年/日本科学未来館、2002年
「ライト・オン・ザ・ネット」では、参加者(現地と遠隔を問わず)が岐阜ソフトピアセンターのロビーに方形に配列された49個20ワット電球をつけたり消したりすることができた。また、未来館のエントランスに設置されたバージョンでは、9×22のグリッド状に配列された198個のサーチライトをキャンバスに、 光の絵や文字を描くことができる。
ラファエル・ロサノ=ヘメル、ウィル・バウアー
「リ・ポジショニング・フィア:リレーショナル・アーキテクチャー3」 オーストリア グラーツ、1997年
元武器庫であった州立兵器博物館の外壁を使ったインスタレーション。「テレアブセンス」インターフェイスで、通行帥nンス・ミュラーとツヴァルツ / ヤンスマ建築事務所が1998年にライツシェンヴィーン・トンネルに制作したインスタレーションで、人々がネ
ット上に送ったメッセージが公共空間の電子表示板に映し出された。

ダーク・レメル、トム・セルノホースキー
「ロコトロンムオープン・チャンネル」 ドイツ ベルリン アレグザンダー広場、1999年
ビデオクラッディングが、増大する「インターネット・コミュニティ」のプラットフォームの役割を果たす。ユーザはネット・コンパチブルな映画やアニメを、同時にアレグザンダー広場およびインターネット上のヴァーチャルな観客に見せることができる。
ケン・ゴールドバーグ
「ディスロケーション・オブ・インティマシー」
「ディスロケーション・オブ・インティマシー」のようなケン・ゴールドバーグのテレプレゼンス作品では、参加者がウェブ上のライトをつけたり消したりして画面外のインスタレーションが作り出す影を見ることが出来る。
宴tァエル・ロサノ=ヘメル
「ヴェクトリアル・エレヴェーション:リレーショナル・アーキテクチャー4」 メキシコシティ、1999−2000年
「ヴェクトリアル・エレヴェーションバートロは電話、ラジオ、コンピュータなどすべて人間が通信に使う機器を使って、「人間の接触の終焉」、個人の存在と不在の関係、テレコミュニケーションによって作られたコンテクストにおける身体の将来を探索する。

ケン・ゴールドバーグ
「ウィジャ(こっくりさん)2000」 米国カリフォルニア州サンフランシスコ、キャサリン・クラーク・ギャラリー、2000年
「ウィジャ2000」はテレロボットのウィジャ(こっくり)板で、ポインタがロボットの腕に付いており、ウェブカムからのこっくり板の映像が見られる。参加者はウェブサイトにログオンし、マウスを使って最高20人までと実際にインタラクトし、1本のロボットの腕を一緒にコントロールする。ゲームプログラムがオンラインの人々のマウスの動きをまとめて計算し、正しい答えを指さすようにする。

ヨハネス・ギース
「大統領こんにちは」 スイス ダヴォス、2001年
スイスのダヴォスにある山の山腹に取り付けたレーザー・テキスト・ディスプレイに、他の方法ではコンタクトできないような財界や政界のリーダーたち(2001年1月のダヴォス会議出席者)が読むかもし
ないテキストを映し出した。
ティナ・ラポルタ
「Re:mote_corp@REALities」 米国ニューヨーク州ニューヨーク、2001年
「ラポルタはこの作品に、オンラインのチャットからのテキスト、cu-see meのリフレクターサイトの複数の参加者のウィンドウ・ディスプレイ、およびライブ・ウェブカムを使用している。吹き替えのナレーションは、デジタルメディアを使って仕事をしているアーティスト・理論家・キュレーターたちにラポルタが行なったインタビュー(IRL, In Real Life ミ 実生活における)からの短い引用文で構成されている。」
カオス・コンピュータ・クラブ
「ブリンケンライツ(点滅するライト)」 ドイツ ベルリン アレグザンダー広場、2002年
ベルリンで行われたカオス・コンピュータ・クラブの「ブリンケンライツ」プロジェクトでは、ユーザが制作・送信したアニメーションやメッセージがビル表面に表示され、ビル全体をポピュラーなディスプレイに変容させた。
江渡浩一郎、杉原聡、島田卓也、東泉一郎、岩政隆一
「インターネット物理モデル」 東京 日本科学未来館、2001年
二進法のコード(0、1)を物理的に表わすのに黒と白の複数のボールを使う。参加者はこれらのボールを使ってパケットを作成し、インターネットのモデルにそれを送り込む。
マリー・セスター
「アクセス」オーストリア リンツ、2003年
参加者がwww.amodal.netに接続してある携帯電話かウェブを使ってメッセージを送る。メッセージは一連の光の点滅としてコード化され、ロボット制御の光のネットワークに送られる。それぞれの一連の光は誰かがキャッチして読むまで循環し続ける。
ラフェル・ロサノ=ヘメル
「アモーダル・サスペンション」 山口市、山口情報芸術センター(YCAM)、2003年
参加者がwww.amodal.netに接続してある携帯電話かウェブを使ってメッセージを送る。メッセージは一連の光の点滅としてコード化され、ロボット制御の光のネットワークに送られる。それぞれの一連の光は誰かがキャッチして読むまで循環し続ける。
ヨハネス・ギース
「ハローワールド・プロジェクト」 ジュネーブ、2003年
2003年の12月9日から12日までの期間、世界中、誰でも、専用ナンバーにSMSを送るか、www.helloworldproject.comからメッセージを送ることができる。メッセージはジュネーブ、ムンバイ、リオデジャネイロの山腹に映し出され、その成果はジュネーブで生放送される。

ローカル・インターフェイス

伊東豊雄
「風の塔」横浜、1986年
1986年に伊東豊雄が横浜に制作した「風の塔」は風の音、速度、向きなどの環境の変化に対応して光を変化させる。

伊東豊雄
「風の卵」 東京、1991年
伊東のインタラクティヴ・デザインは「眼に見えない電子の世界を、われわれの物理的環境と平行して表わすことを模索する。」

クリスティアン・メラーとルディガー・クラム
「キネティック・ライト・スカルプチャー」 フランクフルト、1992年
ツァイルギャラリー(ショッピングセンター)のファサード上のインスタレーション。ファサードの色が天候や周囲の音の状況にしたが
って変化する。
ルイ・フィリップ・デメルスとビル・ヴォーン
「エスパス・ベクトリエル」 ケベック州モントリオール、1993年
ルイ・フィリップ・デメルスとビル・ヴォーンが1993年に作成したインスタレーション「エスパス・ベクトリエル」では、公共の人々の存在がロボティックな光の群れから動きや音を
引き出した。
ヴィト・アコンチ
「バーチャル・インテリジェンス・マスク」 1993年
この作品は複数のテレビと監視カメラ及び1台のラジオと接続したフェンシング用のマスクを使う。マスクを付けた人はテレビモニターで周り(前と後ろ)を見るが、通行人はこのテレビとラジオを操作できる。

岩井俊雄
「レゾナンス・オブ・4」 フィンランド エスプー、1994年
「レゾナンス・オブ・4」はインタラクティヴなオーディオビジュアル・インスタレーションで、4人の人が互いに協力して1つの曲を作曲することが出来る。
ダン・グレアム
「ビデオを見せるための新しいデザイン」 1995年
このインスタレーションでグラハムは、ビデオモニターとスピーカーをある方法で設置することにより、参加者(6人ごとのグループ)が、自分たちのビデオプログラムや他のグループの見ている映像、観客の反応も見ることができるようにした。この機能的なスカルプチャーは、ビデオの上映という状況で社会的なスペースを生み出した。
ラファエル・ロサノ=ヘメル、ウィル・バウアー、スージー・ラムゼイ
「追放された皇帝:リレーショナル・アーキテクチャー2」 オーストリア リンツ、1997年
このインスタレーションは「アーキタクト」インターフェイスを使い、オーストリアのリンツにあるハプスブルグ城を変容させた。建物のファサードで参加者が指差す場所を無線3Dセンサーが測定すると、その場所に大きな手が動画で映し出され、室内の様子が明らかにされた。それはチャプルテペク城(メキシコシティにあるハプスブルグ邸)に符合している。
アソシエーション・クリエーション
「バンプ」 オーストリア リンツ、1999年
リンツとブダペストの公共空間にそれぞれ1.5メートルx 20メートルのキャットウォークが設置され、人がその上を歩くと重量がデ=uプロジェクテッド・リアリティーズ」は近所のための通信システムで、文化の違いや年齢のギャップを克服するのが狙いである。自動電話システムが住民に意見を尋ね、リストから極めて適切な絵を選択させる。[タラインで転送され、呼応する板が空気式のピストンによって2〜3センチ持ち上がる。
ロルフ・ゲールハール
「ブリッジ2000」
アイルランド ダブリン、2000年
ギネスの倉庫に作られた新しいビジターズセンターの開館を記念して、ダブリン市を流れるリフィー川に架けられた新しいミレニアム記念歩道橋で、1999年12月から2000年1月にかけて設置されたインタラクティヴな音と光によるインスタレーションである。
ブラウン大学のテクノロジーハウス
「ラ・バスティーユ」 米国ニューヨーク州ロードアイランド プロビデンス、2000年
特注の11個の回路板、12層のデータネットワーク、Linux搭載のPC、無線周波数のビデオゲーム・コントローラ、1万個以上のクリスマス・ライトからなるこの作品は、ブラウン大学の14階建ての理工系図書館を巨大なビデオ・ディスプレイに変え、見物人たちがテトリスのゲームを楽しむことができた。
アントワーヌ・シュミット
「レ・リンヌ・モビール(モバイル・ラインズ)」 フランス ベルフォート、2000年
ビデオプロジェクタが、通行人に影響を受けるか、あるいは自主的に、コンピュータの即興で床の上に線を投影する。通行人は最初円で囲まれ、次に線が現れてこの人たちと相互に影響しあう。線は現れると、通行人同士を連結するか彼らの踵にくっついてやがて消えていく。

ロルフ・ゲールハール
「階段」 英国ロンドン、ヘイワード・ギャラリー、2000年
ウォータールー橋からヘイワード・ギャラリーへ降りてくる階段とロイヤル・フェスティバル・ホールから傾斜路へ行く階段が敏感に反応し、そこを通る人の動きが音を生み出した。多数のローカル・ラウドスピーカーによってその音が拡声された。

ロルフ・ゲールハール
「トンネル」 スコットランド グラストンベリー、2000年
グリーンフィールドの複数のサイトを結ぶ小さなトンネルに作られたインタラクティヴなサウンド・インスタレーション。1日の間(11a.m.-1a.m.)毎時間、3000人ほどの人が通過した。
ジャーメイン・コー
「バイ・ザ・ウェイ」 メキシコシティ トーレ・ドゥ・ロス・ヴィエントス、2000年
メキシコシティにある交通をモニターする15メートルの高さの円錐形の建物に、コーはライブ・オーディオビデオ・フィード(給送機)を置いた。「オーディオ・フィードはエフェクトによって加工され、通過する自動車に呼応するようにブーンという音を出す」
ラファエル・ロサノ=ヘメル
「ボディ・ムーヴィーズ:リレーショナル・アーキテクチャー6」 オランダ ロッテルダム、2001年
プロジェクトが行われている複数の都市の通りで写した何千枚ものポートレートがロボット制御のプロジェクタによって映し出される。ポートレートは映し出された現地の通行人の影の中にのみ現れる。
クロイドン市の市役所、英国
「スカイライン・プロジェクト」 2001年
多彩な色をした強力なフラッドライトと大きなデータ・プロジェクタがクロイドン市のグロスベナーハウスを夜中明るく照らした。コミュニティの人々は建物のファサードを使ってメッ
セージや絵を送ったりキャンペーンをしたりした。
ラファエル・ロサノ=ヘメル
「2つの起源:リレーショナル・アーキテクチャー7」 フランス トゥールーズ、2002年
異教徒の「2つの起源の本」(二元論者カタリの信仰の核心を編纂している13世紀の写本)を映し出すことによって、象徴的な市庁舎を変形させる
ケリー・ドブソン
「アゴラフォン」 米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ工科大学(MIT)、2002年
どこからでもダイヤルできる電話番号と、アーバン・アーキテクチャーの要素としてインストールされたコミュニケーション・スカルプチャーで構成されている。
マーカス・シュネル
「希望の泉:ドリームメディア / メディアドリームス」 スイス バーゼル、2002年
現存する泉が、デジタルメディアによってヴァーチャルな「欲望の泉」に姿を変える。SMSかメールで願い事を送ると、泉が光で動き出し、願い事はヴァーチャルなコインとなって地上に現れる。泉の端に身をのりだすと、泉はリアルタイムで反応し願い事の1つを見ることがでる。
フリードリッヒ・v・ボリーズ、ゲザ・グリュック、トビアス・ノイマン、アンドレ・シュミット
「チャット・ストップ:監視ではなくコミュニケーションを」 ドイツ
チャット・ストップはバスと路面電車の停留場で、インタラクティヴなビデオテクノロジーを備えている。参加者は停留場で待っている誰かと「ビデオ会議」を始めることが出来る。
スザンヌ・シュリヒト、トビアス・シュミット
「よく旅する人」 ドイツ ベルリン
「このインスタレーションは同時に地球の両側に設置される。人々はこのヴァーチャルな穴を通して地球の反対側を見聞きできる。穴はコンピュータ、モニター、ウェブカメラ、スピーカー、マイクロフォンを組み合わせて出来ている。インターネットを通してリアルタイムにオーディオビジュアルな接続が行われる。」
上田麻希
「地球にある穴」 オランダ ロッテルダムム中国 上海
「このインスタレーションは同時に地球の両側に設置される。人々はこのヴァーチャルな穴を通して地球の反対側を見聞きできる。穴はコンピュータ、モニター、ウェブカメラ、スピーカー、マイクロフォンを組み合わせて出来ている。インターネットを通してリアルタイムにオーディオビジュアルな接続が行われる。」

シャ・シン・ウェイ
「ハバブ(がやがや)」
「このインスタレーションはベンチ、バス停、バー、カフェ、学校の中庭、プラザ、公園などに設置できる。誰かがインスタレーションの傍を通ると、その人の話す言葉が、その声のエネルギーと韻律に従ってプロジェクションの表面にダンスするように映し出される。」
アヒム・ヴォルシャイト
「ノルトポル・ブリッジ」 ドイツ ボッフム シティウェスト
Eェストパークの入り口の歩道橋にライトが取り付けられ、このライトは歩行者が渡る度に光る。複数の人が渡ると、その人たちの速度に合わせて周波数が変わり別の光のパターンが生まれる。
マルタン・ケルメス
「スポラス」 チェコ プラハ
プラハの路面電車の駅に勢揃いした人たちが監視カメラで撮影され、それがリアルタイムでウェブ上に公表される。それぞれの個人にテキストが付け加えられ、その映像とコメントは駅の反対側の大きなスクリーンに映し出されるので、電車を待っている人は自分たちの前に待っていた人たちの様子を見ることが出来る。
ナタリー・ジェレミジェンコ
「トリガー・ザ・ロマ・プレイタ・ポニー」
このインスタレーションは、超音波センサーによって通行人の動きに反応する8つの光のチューブで構成されている。センサーが少し長い間作動されるとすべてのランプは次々にリズムを刻んで発光する。このネットワークされた光の遊びの中に、別の超音波の光線はいつでも割り込むことが出来る。
ヘイコ・ハンセン、ミナ・ハーゲドーン
「ウェイティング・シグナルズ」 ドイツ オズナブリュック
このインスタレーションは、超音波センサーによって通行人の動きに反応する8つの光のチューブで構成されている。センサーが少し長い間作動されるとすべてのランプは次々にリズムを刻んで発光する。このネットワークされた光の遊びの中に、別の超音波の光線はいつでも割り込むことが出来る。

宇井のどか
「波の輪」 日本
この水のインスタレーションでは、言葉の代わりに心地よい水のさざ波と音を使ってコミュニケーションが図られている。
藤村憲之、宇井のどか
「世界 / 世界」 ドイツ ノインキルヒェンム東京
地球上をヴァーチャルに貫く棒が片方はドイツのノインキルヒェン、もう片方は東京の公共スペースに現れる。参加者は地球上の一方でこの棒を押したり引っ張ったり、反対側で押し返したりできる。参加者は棒の動きやコミュニケーションしている反対側にいる人たちを見ることが出来る。
エレクトロランドムアーバン・スペクタクル
「11番目と花」 米国カリフォルニア州ロサンゼルス、2003年
このプロジェクトは、来客があると反応するようにした入り口の通路に填め込まれた発光ダイオードの光るフィールドで構成されている。すなわち入り口の様子を映す建物正面の多数の光のディスプレイ、ロビーと入り口にあるビデオ・ディスプレイである。環境諜報及び人間活動の監視とビデオゲームの感度を結び付けている。入り口の通路で何か起こると、建物正面の多数の光のディスプレイが作動する。入り口通路との相関性が作動すると、ユーザはビデオ・ディスプレイを通して彼らの行動のインパクトを建物の正面に見ることが出来る。反応は瞬時である。
ゲルフリート・シュトッカー、ホルスト・ヘートナー、ヘイモ・ランツェンバッヒャー
「CO.IN.CIDE」, ユーデンブルグ:オーストリア グラッツ ツェントラム、2003年
CO.IN.CIDEは参加者のシルエットをトラックする。ふたつのシルエットが重なると体の表面が鏡のように現れる。ふたつが符合すると、両方の間にコミュニケーションのチャンネルが開かれる。これらの痕跡はインターネットの3Dスペースに送られる。
ラファエル・ロサノ=ヘメル
「フリークエンシー・アンド・ヴォリューム:リレーショナル・アーキテクチャー9」 メキシコシティ、2003年
フリークエンシー・アンド・ヴォリュームは、100平方メートルから800平方メートルの大きさのプロジェクトされた複数の影で構成され、参加者は身体でその都市のラジオ周波数帯をスキャンできる。

電話によるインターフェイス
エレクトロランド---アーバン・スペクタクル
「R - G - B」 米国カリフォルニア州ロサンゼルス、2001年
南カリフォルニア建築研究所(SCI-Arc.)の180メートルの長さに及ぶ場所にある81の窓がコンピュータ制御のもとで、色とりどりの明かりで満たされる。誰でも携帯電話で何処からでもその光のパターンをコントロールできる。これはプライベートなインタラクションと公共スペースのコントロールの問題を提起する。インスタレーションは建物の中でも外からでも見ることが出来る。

ルード・アーキテクチャ
「アーバン_ダイアリー」
ドイツ ベルリン、2001 - 2002年
携帯電話のユーザは、ベルリンにあるアレグザンダー広場駅の線路上にある2枚のスクリーンに映し出された「アーバン_ダイアリー」にSMSを使ってメッセージを送ることが出来た。

ラウムシフ・インタラクティヴ GMBH
「ペイントボール」 オーストリア リンツ ハウプトプラッツ 芸術大学
携帯電話で電話をかけると、カタパルトが始動し、鮮やかな色とりどりのペイントボールを大型のスクリーンに発射する。

クロード・ヒッバー
「リク-ラク、光の情報キューブと匿名のコミュニケーション」スイス バーゼル、2002年
ガード下の歩道に光るキューブが設置されており、光の色は一日の中で時間や環境によって変化する。通行人はSMSを使ってこれにメッセージを残すことができる。昼や夜の決まった時間に事前に選ばれたメッセージがディスプレイされる。
ヤープ・デ・ヨング
「スピーカーズ・コーナー」 英国フッダースフィールド、メディアセンター
参加者は3つの方法でこの作品と対話ができる。メッセージをテキストで送るか、メディアセンターの外にある電話ボックスを使って話す言葉をテキストに変えるか、「スピーカーズ・コーナー」のウェブサイトを通してかである。そうするとメッセージは、フッダースフィールドのメディアセンターの外に設置された15メートル幅の対話型LEDのテキストディスプレイにアーカイブされ、列に並ぶことになる。1日24時間稼働している。

ハロー・ピース
このプロジェクトでは、自動電話システムを利用して、IVR(インターネットの音声によるレスポンス)でパレスチナ人とイスラエル人を繋ぎ、平和と紛争の解決についてお互いに討論をしてもらう。2002年の10月はじめからすでに21万件以上の電話があった。

ソル B. リヴァー
「ツー・トラックス・アンド・テキスト・ミー」 英国リード、2003年
この劇は「テクノロジカルなスリラーもので、出演者が舞台でお互いにテキストのメッセージを送りあう。」観客は終演後にテキストメッセージでコメントを送ることが出来る。

「コミュニケートせよ!」
スコットランド エディンバラ・ロイヤル・ミュージアム、2003年
http://www.textually.org/textually/archives/cat_sms_and_the_arts.htm
「コミュニケートせよ!」という題名の展覧会の期間中、巨大な携帯電話が床に置かれ、来館者はモールス信号の技術を練習できる機械を使い、足でテキストを作ることができる。


「私のSMSを見よ」, フランス パリ、2003年
パリの西岸にあるデパートのノキア・ブティックで、有名な現代美術作家による携帯電話用のスクリーン・セーバーをダウンロードできるカードを購入することができる。他にも沢山の会社が同様のスクリーン・セーバーをダウンロードできるサービスを提供しているので、詳しくは下記のウェブサイトを参照して下さい。
http://www.123multimedia.com/
http://www.mobicity.com/index.php?page=mbmag_article&id=3373
http://www.britart.com/artwords/review71.aspx
http://www.taito.co.jp/
http://www.textually.org/textually/archives/000438.htm
シェロン・レイとフリータ・シーゲル
「テキステリトリー」 英国ケンブリッジ、2003年
「マルチメディアでノンリニア(非二元的)な物語が観客と出演アーティストの間の線を壊す。それはテキストあるいはフォト・メッセージの作成、ダンス、音楽、話し言葉、アニメーションを通して語られる」

GPSによるインターフェイス

ローラ・クルガン
「ユー・アー・ヒア:美術館」 スペイン バルセローナ、1995年
現代美術館の屋根の上にあるアンテナが、リアルタイムでGPSのデータを貯え処理し、美術館の中の壁に映し出す。

イアン・モット、マーク・ラゼウスキー、ジム・ソスニン
「サウンド・マッピング」 オーストリア リンツ、1998年
参加者が動きを感知して音を出すホイールを回し、近くの建築の特徴や個人の動きに応じて音楽を奏でるのをGPSがトラックする。

キム・ヨン、サイモン・ルイス=ジェンセン
「ハイパーコンプレックス・スペース」 デンマーク コーペンハーゲン、2002年
ハイパーコンプレックス・スペースは、参加者がインターネットやWAP電話あるいはコーペンハーゲンの公共スペースを通して遊ぶことが出来る、インタラクティヴなコンピュータ・ゲームかつアートインスタレーションである。コンピュータ・ゲームはヴェスターブロゲイドにあるチボリ・ガーデンの正面にある建物の大型スクリーンにリアルタイムで転送される。
ブラスト・セオリー
「キャン・ユー・シー・ミー・ナウ?(今私が見えますか)」 オランダ ロッテルダム
5日間の期間中、オンラインのプレーヤーは、ロッテルダムの街で活発な手先(チェスのポーン)に追跡される。参加者がログすると、ヴァーチャルな相手が市街のグリッドのどこかに現れる。街ではオンラインのプレーヤーの位置が、ポーンが持っているパームトップ(掌サイズのコンピュータ)に衛星とGPSでリレーされる。
ブラスト・セオリー
「アンクル・ロイ・オール・アラウンド・ユー」 英国ロンドン、2003年
オンラインプレーヤーはウェブカムやオーディオおよびテキストのメッセージを使い、市街にいるプレーヤーと協力して、ロンドンの街でロイおじさんを探索し見つけなければならない。


インタラクティヴではないパブリック・アート

アーティストの多くは、観客を元気づけ惹きつけるために、公共スペース・政治・疎外など様々な問題に関するディスクール(言説)を想像し、光や映像を構成して作品を作っている


ライティング関係

マックス・スクラダノフスキー
ビオスコップ、 ドイツ ベルリン、1895年
「1892年の夏、スクラダノフスキーは彼のビオスコップ・カメラとプロジェクタに、当時まだ新しかったコダックのフィルム(セルロイド製)を入れて、初期の映画の1本を撮影した。1895年の11月1日に、リュミエール兄弟のサロン・インディエンヌにおける映画上映より約2ヶ月早く、スクラダノフスキーはベルリンのヴィンターガルテンで彼のビオスコップを使って有料で映画を上映した。」

オーギュスト&ルイ・リュミエール兄弟
ル・シネマトグラフ、 フランス パリ、1895年
「オーギュストとルイのリュミエール兄弟は1895年12月28日に世界で最初の一般対象の映画上映をしたと考えられている。全部を映写しても20分という約10本の短い映画を、パリにあるブルヴァー・デ・キャプシヌのグランカフェの地下ラウンジで上映した。それは彼らがシネマトグラフと呼んだ装置の最初の一般公開で、カメラ、プロジェクタ・プリンターが1台で巧く機能するものだった」

ユースト・ファン・サンタン
「ミュージアムプレインのモニュメント」オランダ アムステルダム、1975年ミュージアムプレインにあるユースト・ヴァン・サンタンの光の彫刻モニュメントは、レイヴンスブルック収容所の女性捕虜を記念するもので、ヤン・ファン・ベルカムとの共同制作である。.
ミシャ・クバル
「メガツァイヒェン VI」ドイツ デュッセルドルフ、1990年
超高層ビルが一時的にアートシンボルのキャリアに変換される。これらのシンボルはアーティストがスタジオで丁寧に設計したもので、現代の技術によって実現された。
ミシャ・クバル
「プライベート・ライト/ パブリック・ライト」ブラジル サンパウロ、1998年
この作品では、パブリックとプライベートな光源がそれぞれのコンテクストから取り出され、ある装置によって違う照明状況の中で光源として使われている。
シモンヌ・デッカー
「出来るだけ白く」ドイツ ボーケン、2001年
リアリティーズ: ユナイテッド―ヤン・エドラー、ティム・エドラー
「BIX」オーストリア グラーツ クンストハウス
BIXは光とメディアのインスタレーションで、約1100個の円形のコンピュータ制御された蛍光灯を使って、クンストハウスのアクリルガラス製のファサードを解像力の低いグレイ符号のコンピュータ・ディスプレイに変える。
ジェームズ・タレル
「ザ・ローデン・クレイター・プロジェクト」米国カリフォルニア州、1989-2005年
タレルの「ローデン・クレイター・プロジェクト」では、現在に立っている参加者が、光と空間を通して過去と未来の両方を見ることが出来る。


プロジェクション関係

クシュシトフ・ウディチコ
「マーチン・ルター教会」ドイツ カッセル、1987年
ウディチコのサイト・スペシフィックな作品「マーチン・ルター教会」では、危険物防御服を着て祈っている人の映像が、マーチン・ルター教会の正面に映し出された。この教会は第一次世界大戦の空襲を生き延びた数少ない建物の1つである。
ジョナサン・パーク
ドイツ デュイスブルグ IBAデュイスブルグ=メイデリッヒ鉄工所、1996年
1985年にデュイスブルグ=メイデリッヒにある鉄工所は82年間の操業の後閉鎖された。この鉄工所はジョナサン・パークが、夜間壁面に映写をすることでアートパークに変わった
レニ・シュヴェンディンガー、レニ・シュヴェンディンガー・ライト・プロジェクト社
パブリック・ドラマ / パッショネート・コレスポンデンツ、1996年
レニ・シュヴェンディンガーは、公共スペースに、サイト・スペシフィックな環境彫刻を作成し、大規模なプロジェクション・パフォーマンスを行う。作品の狙いは人々をお互いに結びつけ環境とも結びつけることである
ボクシガンガ
「パブリック・プロジェクション No.2」デンマーク フレデリクスバーグ・シティホール、1996年
4回から成る「パブリック・プロジェクション」という連作の第2作で、7台のフィルム・プロジェクションと2つの音源で構成されている。ダニ、蟻、毛虫の映像と目のモチーフが操作され、フィルムループとしてシティホールの7つの窓の内側から映写された。そのループは4分の合間を置いて6分のサイクルで繰り返し映された。

ヒロ・ヤマガタ
「光の彫刻、レーザー・インスタレーション」米国カリフォルニア州ロサンゼルス ファースト・ストリート橋、1998年

ディラー+スコフィディオ
「ソフト・セル」米国ニューヨーク市、1998年
これは廃業したポルノ劇場の入り口に作られた巨大な唇のビデオインスタレーションで、様々な「いらっしゃいを言い、貨幣の概念に疑問を投げかける」
クリス・ドイル
「リープ」米国ニューヨーク市 コロンバス・サークル、2000年
クリス・ドイルのインスタレーション「リープ(跳躍)」は、動く映像と建築を結合させたもので、戸外のスクリーンと大規模なビデオプロジェクションを使用している。この作品は、会社の宣伝目的で建築に動画を映写することに焦点をあて、都会の建築空間を企業の利用から守ろうとしている
ホルヘ・オルタ
「ライフ・ネクサス」カナダ ケベック州 精神病院、2000年
「ライフ・ネクサス」インスタレーションは人間の心のシンボルである心臓の映像を映し、われわれの個人主義的、営利本位な社会が生み出す関係、そして生み出すことの出来ない関係を問う。「ライフ・ネクサス」は、「狂気/文化」というワークショップの参加者とロバート・ジファード救護センターとの共同制作である。
ヴク・コジック
「ASCIIアーキテクチャー」英国リヴァプール、2001年
「セントジョージ・ホールの壁の前面にアスキーコードをプロジェクションし、その映像で建物を覆い尽くすというもの」
ヒロ・ヤマガタ
「フォトン999」スペイン ビルバオ市 グッゲンハイム美術館、2001年
反射するプールの外側に意図的に置いた15台のレーザーシステムが、様々な色をしたレーザー光線を放つ。光線はプールの輪郭に沿って建つ一連の構造物に向かって、それらの壁面の端に放たれる。このレーザー光線が突然、通路を誘惑的な閉鎖空間へと変えてしまう。
セリス・ウィン・エヴァン
「クリーヴ03」イタリア ヴェニス、2003年
ウィン・エヴァンは、「眠る吟唱詩人の幻想」からの引用文をモールス暗号に翻訳し、空に映写した。

その他

レ・レヴィン
「スリップカバー」オンタリオ州 アートギャラリー・オブ・トロント、1966年
「スリップカバーは、観客に、一連のモニターに記録された彼らの映像を見せた」

ダン・グレアム
「プライベートな [パブリック] スペース: コーポレート・アトリウム・ガーデン」、1987年
ロビン・ハーストと一緒に、グラハムはこれら6枚のパネルを通して「都会性と自然のインターフェイス(接点)にある都市」を調べた。
岩井俊雄
「光の泉と音楽の虫」1992年
「光の泉」で岩井は、コンピュータ・グラフィックスとビデオプロジェクタを使い、数百の動く水棲生物を作り、それらは「泳いだり」遊んだり、空気と水を思わせるこの世のものではないような鮮やかな青色の環境の中で形を変える。「音楽の虫」では音とコンピュータの映像が融合され、コンピュータのスクリーン上の様々な色の点に反応する抽象的な「音楽の虫」が生み出された。ユーザはその虫に色の通路を作り、アーティストが「ビジュアル(視覚的)音楽」と呼ぶランダムな音楽的パフォーマンスを行う
ピーター・グリーンウェイ
「トレッペン、ミュンヘン(階段、ミュンヘン)」ドイツ ミュンヘン、1995年
「この種の最初の展覧会で、グリーンウェイは仮の階段を作ってヨーロッパの複数の主要都市の様々な場所に置き、ロケーションというテーマを説明した。第2作では、階段を少なくしてもっと光を使いプロジェクションというテーマを説明した。
アソシエイツ・イン・メディア・エンジニアリング・オンライン
「自由の光」フィラデルフィア市 独立記念国立歴史公園、1998年
「自由の光」は、参加者がアメリカ革命のいろいろな事件を見て回ることができる世界で最初の音と光のショーである。このインタラクティヴなツアーでは、来場者はそれぞれワイヤレスのヘッドホンを着けて、あらかじめ描いてあった映像が実際の歴史的建物に映写される間、音響効果や説明を聞くことが出来る。
ディラー+スコフィディオ
「主人/奴隷」1999年
複数の日本のミニチュア・ロボットが、監視システムで精査されながら、コンベアーベルトに沿って1つのファイルを動かす。来館者は美術館の中でこのシステムをモニターし、単なる見物人から検査官に変わる。
グルッペFOK
「テレクレターガーデン」オーストリア リンツ、2003年
テレクレターガーデンは、コンピュータのキーボードを填め込んだ巨大な登山用の壁である。無線を装備した登山家が、64個のコンピュータ・キー(それぞれ関連コマンド付き)の1つを作動することによって得る指示に従う。
MITハッカーズ
「グリーン・ビルディング・サウンド(VU)メーター(音量計)」米国マサチューセッツ州ボストン、2003年
MITのハッカーがグリーンビル(建物54)の屋上を世界最大の音量メーター(VU計-ボリューム・ユニット)に変えた。6x4フィートの9つのアパチャー(赤い光がつく)で構成された巨大なメーターは、通常のステレオ音量メーターの250倍近い大きさであった。そのメーターの総出力は5,000ワットを越えた。
クラウス&アレグザンダー・カダ
「ミラード・シティ」オーストリア グラーツ、2003年
「インスタレーション[ミラード・シティ(鏡に映る都市)]は空間に対する新しい経験を可能にするので、観客は慣れているものにも慣れていない特徴についても考えてみる機会を与えられる」
0100101110101101.ORG
「ナイキグラウンド」オーストリア ウィーン、2003年
ナイキに関連した「偽のゲリラ・マーケティング・キャンペーン」と「ハイパーリアルな演劇」を通して、このグループは公共スペースと企業ブランドの問題を問いかける。

スカイ・アート


オットー・ピエヌ
「オリンピックの虹」ドイツ ミュンヘン第20回オリンピック・ゲーム、1972年
ピエヌの「スカイ・アート」プロジェクトの1つは1972年ミュンヘン・オリンピック閉会式のための1,600フィートの「オリンピックの虹」であった。
スカイ・ライティング(空に書く)
英国で最初に行われた「スカイ・ライティング」は1922年5月で英国空軍のシリル・ターナー大尉によるものである。同年ターナーはニューヨーク市のタイムススクエアでもスカイ・ライティングを行った。彼は飛行機の熱い排気管に油を入れて半マイルの高さの空中で字を書きレバーで操作した。
AVIAD, ミューヨーク市
「AVIADのパイロットの専門知識を活用して、アーティストはAVIADを使って空中に複雑なデザインを実行した」
ヴェニス・ビエンナーレ2001
アーティストがサイト・スペシフィックなドローイングを描き、それをまた空に描いた。参加アーティストは、リクリット・ティラヴァニャ、ヴィク・ミュニツ、デーヴ・ミュラー、ポール・マッカーシー、ジャネット・カーディフ、ジョージ・ビュレス・ミラー、ガブリエル・オロスコ、ヴァリー・エクスポート、クー・ジュンガ、ジェフ・ウォール、グレン・リゴン、オラファー・エリアソン。ヴェニス・ビエンナーレ2001のために委嘱された作品である。

ホタル

一般的知識

ホタルは、甲虫類(ランピリダエ)に属す夜間に発光する昆虫である。1,900種あり、熱帯地方と温暖地方の両方に生息する。日本では19種が知られている。腹部の下に発光帯があり、それが光を放つ。腹部は小さな反射細胞の数層と一層の発光細胞から出来ている。幼虫とタマゴはすべて生物発光をするが、成虫がすべて発光するわけではない。フェロモンでコミュニケーションするものもある。補食しようとする生物に不味いぞと知らせるために光りを放ち、彼らの出会いの儀式には生物発光が不可欠である。

発光のパターンと反応の仕方は地理的に違うと同時に種によって特色がある。刺激に対する「受け手」の認識・処理・反応が、送り手の反応および伝達が上手くいくかを左右する。雌は雄の光り具合で雄を選び、一番明るく光る雄を好む。

日本(昔)の夜のホタルは交尾する時、4種類の光の合図を使う。システムI)雌が連続して短い光を放ち、飛んでいる雄はそれを感知して近づく。システムII)飛んでいる雄が拍動する合図を出すと、高く伸びた草むらでじっとしている雌がそれを感知してパッパッと光りを送り返すが、この光は特徴的で、雄の光のパターンと比べて時間的ずれがある。いったん雌が応えると、お互いに発光を継続し対話を続けて雄は近づく。交尾すると対話は終わる。システムIII(LL)飛んでいる雄が一回だけ光ると、それを感知した雌が光り始める。すると雄は雌に近づき、その光型をその雌に向けた一回の点滅光に変える。交尾するまでお互いに向けて光りを放つ。システムIV(LC) 飛んでいる複数の雄が一緒に光り、雌(単数または複数)がこの合図を感知して1度のパッという光を放つと、それに気がついた雄が雌に近づいて交尾する。夜行性でないホタルは、相手を引きつけるためにフェロモンに依存する。

アジアのある種のホタルは、プテロプティクス種のように、マングローブの木(ホタルの木)に群がり集団発光して、これに雌が近寄ってくる。複数の光が同時に光っていると感知されるためには、統一的なリズムの繰り返し、共時性への期待や波動の共時性が現れていなければならない。同時に光る型は種に依って特色があり、雄は種独自の光のパターンを非常に正確な間隔(556.3ミリセカンド)をあけて放つ。

ホタル祭

山東町ホタル祭り
滋賀県山東町を東西に流れる天の川は19種のホタルの生息地である。毎年6月にホタル祭りが行われる。

名草(なぐさ)ホタル祭り
名草ホタルの里」でホタル祭りが行われる。ホタルはゲンジボタルで乱舞のピークは夜の8時から9時くらいまでで、蒸し暑く雨の降らない夜に特に多く見える。

岩蔵温泉ほたるまつり
http://www.omekanko.gr.jp/index.html
岩蔵温泉は青梅市北部の風変わりな温泉村である。毎年「ホタル祭り」の季節になると大勢の観光客がホタルを見にやってくる。典型的な夏の行事として古くから人々に親しまれてきた。2003年は6月21日から7月15日まで開催された。

ムジュ・ホタル祭り、韓国
8月に行われるこの祭りの行事は---ホタルの繁殖の祈願、光る虫の不思議な探索、ホタルの幼虫への餌やり、ホタルに関する講演、エコロジー写真展、環境問題スピーチコンテスト、絵画コンテスト、論文コンテスト。

イニシアティヴ

愛知県西尾市 デンソー・プロジェクト
(株)デンソーは貴重なゲンジボタルが生息する西尾市の「平原ゲンジボタルの里」を保存することで、環境と地元のエコロジーを守るために活動している。

北九州市 ホタル・プロジェクト
小熊野川に沿って北九州で行われるホタル・プロジェクトは、アーバン・ハビタット・リハビリテーションがスポンサーである。ホタル・プロジェクトは小熊野川を昔に戻すこと、土手の草花や生き物を保護することを目的にしており、同時にコミュニティの誇りと自分たちのものであるという意識を高めることを狙いとしている。

福岡市 ホタル村
水、植物、ホタルのある故郷の姿を早良区に取り戻すための市の自主的事業の一環として、ホタル村と、早良区を通る散歩道を福岡市に作った。この事業にはその他にも室見川清掃の拡張や、市民が主催するホタルの養殖、および水棲生物の放出と観察などの市民運動がある。

シネマ:

高畑勲監督
「火垂るの墓」日本、1988
この映画は、爆撃によってホームレスになった神戸出身のふたりの子供のことをアニメにした日本映画である。高い評価を受け、非常に人気がある。

川瀬貴詠
「天野川」
このビデオは、ホタルの映像で象徴される昔の日本の美しさが急速に失われていくことを嘆く悲しみに満ちている。

歌:

日本の有名な童謡:

ホー、ホー、ホタル来い
あっちの水は辛いぞ
こっちの水は甘いぞ
ホー、ホー、ホタル来い

「蛍の光」と題される日本の有名な歌は、いつも別れの時に歌われる。なぜ国歌と同じくらいよく歌われるかというと、日本の殆どの学校で卒業式の時に生徒たちが歌うからである。日本人はオリンピック、大相撲、大晦日のNHKの紅白歌合戦など、イベントの最後のプログラムとしてこの歌を歌う。歌詞は古い言い方の言葉で始まる。

「蛍の光 窓の雪 ふみよむ月日 重ねつつ」

で始まり、

「いつしか年も すぎの戸を あけてぞ今朝は 別れゆく」

で終わっている。

ホタル(昆虫)・アート

下記に挙げるアーティストは皆作品のモチーフにホタルを使っている。(直接その昆虫に言及することがない場合もあるが)ホタルの生物発光が作品の重要な要素になる場合が多い。

レベッカ・ホルン
「ビーズ・プラネタリー・マップ」1998年
15個の藁のバスケット、ワイヤー、モーター、壊れた鏡板、粉々になった鏡のガラス、金属の棒、木製の棒、石、音、光。
ダニエル・インペリアル
「あなたは忘れられてはいない」2001年
山羊皮の羊皮紙の上のタマゴテンペラ
テリー・リンチ
「ピー・ピラリス・トーテム・カーペット」2001年
「ピー・ピラリス・トーテム・カーペット」は作家がモーフィングして生み出した抽象的なデジタルデザインで、(メイガ科の)蛾の幼虫の頭を冠として着けている。

「エイリアンよりもっとエイリアン」2001年
作家テリー・リンチの写真と(メイガ科の)蛾の写真をモーフィングして作成したデジタルアート」\

ジョージ H. シーリー
「ホタル」米国、1907年

グラビア印刷20.2 x 15.9.

西島治樹
「リメイン・イン・ライト(光の中に佇む)」
この作品のために、西島は「電子昆虫捕獲ネット」あるいは「電子昆虫」を捕らえるためのアンテナ、あるいは少しのデータを使い、光の形態でインタラクティヴな環境の中でそれらを表現する。

「感覚の光が消え失せても、閃きがあれば、見えない世界が明らかになる。」
―ウィリアム・シェイクスピア

「彼らは群れでコミュニケーションするために集合し、莫大な数の個体が協力して巨大なシンクロの光のディスプレイを作りだす。」
―ジョン・バック 「ホタルのリズミカルなシンクロの輝き」


出典

遠隔系のパイオニア。

過去から現在にわたるテレプレゼンスの事例の包括的なリソース

ミリアム・ストルペックによる公共スペースにおけるエレクトロニック・アートについての秀逸なサイト。

ニュースを読みとり、頻繁に更新を行う有益なウェブログ。

エレクトロニック・アートについての包括的なリソース。


保留、掲載予定

ロジャー・マリナ、ロイ・アスコット、ポール・サーマン、トレ・デ・ロス・ヴィエントス、エストリデンティスタス、森タワー、KPNタワー、アンドレア・ディ・カストロ、マーク・タターズ、コネクティヴ・フォース・アタック